国際エンドーサーの古屋です。
本日はPhonitor xを筆頭に装備されている、バランスアウトについて書いてみたいと思います。僕自身は余り機材の仕様や数値というものに強い方ではなく、また余りそちらにも興味が行くタイプでもありませんので、『どうしてここまでバランス出力とアンバランス出力の音質が違うのか?』ということを理屈で説明できるわけではありません。
ですので、どちらかというとユーザー目線で実際にマスタリングで使用してみたり、リスニングで聴いた折の感想から、フィードバックを行うという立ち位置に居ます。
そんな目線からの説明になりますが、当初このバランスとアンバランスの出力については、正直なところそこまで興味を持っていたわけではありませんでした。『便宜上ジャックの安定性などから、使うこともあるのかな・・・』という程度の認識だったのですが、実際に聴いてみた感想として、そのワイド感と奥行きというものにすっかり魅了されてしまいました。
SPL Japanの活動するスタジオには、Kii AudioのスピーカーがBXTと共に設置されていますが、市場に出回っているモニターとして最高峰と言えるスピーカーと、Phonitor xのバランスアウトから発せられるヘッドフォンのサウンドを双方に使い分けて、何ら遜色ないほどに行き届いた満足感を得られるサウンドです。一度手にしたら、もう戻れない・・・とでも申しましょうか、そのクォリティの高さは同じヘッドフォンアンプから出てくる音でも、全く別物と言って差し支えありません。
特にリスニングで楽曲を立体的に理解する折には、楽器の配列がキレイに分かってしまうほどに、精密なサウンドを奏でてくれると共に、SPLならではの音楽的な要素も含んだリッチテイストを存分に味わうことができます。
是非一度、バランスでの使用をお試しください。
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