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DAC768v2 - 新世代のSPLリファレンスDAC
新しいリファレンスDACであるDAC768v2を発表いたします。以前のバージョンであるDAC768については生産完了となりました。
本日より、新しいDAC768v2は次のデバイスに搭載され、出荷されます。
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Director Mk2
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Diamond
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Phonitor xe (DAC768)
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Mercury
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Phonitor 3 DAC
DAC768v2におけるアップデートは次の通りとなります。
1. AK 4493 SEQ (DACチップ)
DAC768v2は最新世代のプレミアムDACチップである旭化成製AK 4493 SEQが搭載されています(以前のモデルでは同じく旭化成製AK 4490を採用)。AK 4493 SEQは最大768 kHzまでのリニアPCM音源の再生のみならず、最大DSD 512までのDSD音源の再生に対応し、また、VELVETSOUND™ テクノロジーを採用した32bit対応のステレオDACにより、前モデルに比べて、より広大なダイナミックレンジと低ノイズを実現しています。
2. Spartan 7
DAC768v2は最新バージョンのSpartan FPGAであるSpartan 7を採用しています(以前のモデルではSpartan 6を採用)。
3. 最新世代のSPL独自開発ローパスフィルター”SLP120”
DAC768v2は、まったく新しいチューニングを施したアナログ・ローパス・フィルターが搭載されており、これは新しいDACチップの音の強みに完璧にマッチしています。これにより、ステレオイメージの表現がさらに向上し、これまでのDACでは経験したことのない立体感を実現しています。
新しいDACのリビジョン(世代)は、製品に貼り付けられているシリアルナンバーシールの「DAC768v2」表記により、確認することができます。
DAC768v2の設計においては、残念ながら以前のバージョンであるDAC768が搭載されたデバイスとは互換性がありません。
オリジナルのDACチップ(以前はAK 4490、現在はAK 4493)に加え、以前使用されていたバージョンのSpartan-6 FPGA(現在はSpartan-7)など、現在は入手できないデジタル環境のほかのパーツも更新する必要がありました。これらのパーツの技術的特性は以前のものとは異なるため、SPLが誇る最高の音響性能を実現するためには、デバイスにさらなる技術的調整を与える必要がありました。DAC768v2を搭載したデバイスでは、120Vテクノロジーによるアナログ・ローパス・フィルターの設計も異なります。
したがって、DAC768モジュールをDAC768v2モジュールに単純に置き換えることはできません。